技術プロフィール⑥

こんにちは、たかひこです。



出来る髪型のバリエーションを
増やしていった私は
次なる課題に直面しました。




それは『薬剤知識』







それまでも当然ながら
パーマやカラーなど
サロンワークをやってはいましたが

自分の薬剤知識のあいまいさを
なんとかしたい!
そう考えていました。







例えば


髪にパーマをかけようとした時に
どのくらいの強さのパーマ液を
使えば良いのか?


どんな成分のパーマ液が
パーマをかけようとする髪質に
マッチするのか?


あいまいでした。


要求された髪型に
パーマやカラーをするデザインの場合

『確固たる柱』みたいなものが
ありませんでした。




昔は

強い薬、弱い薬、その中間の薬、
そのお客さまに合いそうな薬を選択。

その後は

1から10までの強さの薬、
つまり10段階の中から
そのお客さまに合いそうな薬を選択。

そんなレベルでした。





これでは先日書いた
カットをパターン化して
こちらの都合にお客さまを
合わせているのと同じではないか?



そう自問自答を繰り返していました。






様々な本を読んだり
それまで学んだ講習の資料を
読み返したりしながら
分からないところを調べていました。





そんな時、
先輩からあるセミナーの誘いを受けました。




そのセミナーは

ヘアデザインは
パーマや縮毛矯正、カラーリングは
化学的な正しい薬剤知識がないと
良いヘアデザインはできない!


という考えの元
化学理論を詳しく学ぶ内容でした。



高額なセミナーではあったのですが

今、来てくださるお客さまのために!
未来のお客さまのために!


そう想って受ける決意をしました。


学び始めると


それまでそこそこのレベルでは
学んでいたつもりだった私が
全くついていけないほど
ハイレベルでした。



まさに
日本トップクラスの学び。


半年かけて学ぶカリキュラム。



毎晩
復習の日々が始まりました。

ちょうどその頃は
長男が2歳でかわいいころ。




『かわいい息子の為にも
オレがこのタイミングでしっかり学んで、
仕事もバリバリやってやるぜ!』




そんな想いで
サロンワークの後、
夜な夜な勉強していました。




ちょうどそのころ
カミさんのお腹の中に
新しい命が。




今度産まれてくる子の為にも!





そんな気持ちから
ますます気合が入っていました。








今まで分からなかったことが
分かるというのは面白かったです。





これでもっとお客さまのヘアデザインの
可能性が広がる!


そう想えば勉強する辛さなんていうのは
なんとも思わない。



そんな感じで半年間の講習が
三分の一を過ぎたころ、

それまで順調に学んでいたのだが
ここで思いもよらない問題に
直面したのです。



その問題とは・・・?

いつものように
カミさんが検診を受けた後
状況は一変した。

 
かなり難しい出産らしく
予定していた病院で
ウチの病院では無理!
と言われました。



とは言っても
病院同士の連携はきちんとしていて

ここの病院で難しい時は
こちらで!


みたいな段階性になっています


なので
そこの病院であれば
大丈夫だろう!


そんな気持ちで
次の病院で診断を受けました。



が、そこでも難しいと言われ
結局最終的な受け皿と言われる
大きな病院で産むことになったのです



しかも即入院。



それまで女性の身体のことは
分からないので、

カミさんから
『順調みたいだよ!』
と言われればそのまま

『そうか!順調か(^◇^)』
みたいに思っていました。




それがいきなり
そんな状況になるものだから
慌てました。




急きょ長男もカミさんの実家に
お願いをし、
カミさんも東京の病院に入院した。





なんとか落ち着いた頃
仕事が終わってから
カミさんの身体の状態のことを
ネットで調べました。




今まで頭のどこかで大丈夫!
ってどこか思っていたのが
ひっくり返りました。




『こんなにも危険なのか!!!
マジで死ぬかも…。』




いつも当たり前にいると思っていた
カミさんがいなくなる・・・。




言葉には言えない不安に
襲われました。




私はそこで初めて
事の重大さに気付いたのです。



入院費は一日7万円。



尋常じゃない金額だった。






入院してしばらくした後、
お店の定休日に
東京へカミさんや長男の顔を見に行きました。



変わらないカミさんの顔を見て
次に長男の顔を見に行きました。



久しぶりに見た当時2歳6か月の息子に
私はこう言いました。

たかひこ
『ちゃんと自分の足で歩けるならば
アンパンマンミュージアム
に連れて行ってやる。

お父さんは抱っこはしない!

全部自分の足で歩けるか?』

息子
『うん!歩けるっ!!』



という息子に対して内心、
無理だろうなって思っていました。


電車を乗り継いで横浜にある
アンパンマンミュージアムに着きました。


いつもはカミさんと三人で出かけていたのに
今日は二人きり、

まわりを見渡しても
父親と来ている人は誰もいない。

もしかしたらこの先ずっと息子と
二人きりかも・・・?

そう想うと
涙が溢れてきました・・・。




なれない場所に緊張していた息子も
時間が経つにつれて慣れてきました。




私は片時も目を離せないという緊張感から
疲れがハンパなかったです。





そんな時に撮った写真がこちら。










アンパンマンミュージアムの中でも
息子はずっと歩きました。



一度も『抱っこ!
とは言いませんでした。






その後電車を乗り換えて帰る途中、
横浜駅で東海道線のホームで
電車を待っている時に
息子は立って寝ていました。




息子を抱えて
電車に乗った私は
座席に息子を寝かせました。




30分後、東京駅に着きました。



お昼寝を終えた息子は再び歩き、
とうとう最後まで歩き切りました。




大人でも疲れるのに
息子のたくましさに驚かされました。





その日はカミさんの実家に私も泊まり
次の日の夕方に帰ろうとした時

息子に
『またな!』
と言った瞬間、



『お父さんと帰る~』
と泣き始めました。




一緒に連れて帰っても私も
私のの両親も仕事があるし
無理だったので説得をしました。




が、結局説得が出来ず
連れて帰ることに・・・。




そこからが大変でした。




仕事のペースは変えずに

息子にご飯を食べさせて
仕事中はお店にいさせて
お風呂に入れたり、寝かせたり。


もちろん掃除や洗濯も。


体力が限界でした。




ずっと求めていた最高の学びを身につけるため
復習をしようと試みますが
どうやっても時間が取れませんでした。



このまま睡眠時間を削っていたら
倒れるかもしれない・・・?





私の頭にそんな不安が頭をよぎりました。





でも、
ここで倒れるわけにはいかない。



悩んだ挙句
講習の復習を辞めました。







私は今まで自分がやろうと思ったことは
すべてやってきました。





でも、初めて自分で決めたことを
半端にしました。




妻の心配と息子の世話で
私自身がいっぱい、いっぱいになったのです。






それでも講習だけは
最後まで受講しました。




できるだけ学ぼう!




しっかりとノートを取って
今すぐには復習できなくても
落ち着いたら復習出来るように。



そんな感じで講習は
受けるだけで終えました。



その後、息子は産まれ
カミさんも無事だった。



その時のことを書いた記事

↓↓↓







次男が生まれて落ち着いてきた頃から
少しずつですが
当時のノートを見ながら復習を始めました。



講習中に分からなかったことが
少しずつ整理されてきて

ある程度やると
また分からないところが出てくる。




そんな感じで2年半が過ぎました。


ちょうどその頃、

中途半端になってしまった当時の講習が
また開催されるという話を聞きました。



あの時、
中途半端に終わった悔しさを
リベンジするため申し込みました。





その後、予定通り学びを終え
数年後には
狙ったようなパーマスタイルが
出来るようになりました。






つづく。

BARBER SHOP gain
(バーバーショップゲイン)

【住所】
茨城県北茨城市磯原町木皿911
【ご予約】
090-8857-3883
【ホームページ】
http://barbershopgain.com/

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