本を読んでここまで涙を流したのは初めてでした。
本を読んでここまで涙を流したのは
初めてでした・・・。
その本との出会いは
突然でした。
『佐藤!これ読んでみろ!』
高校時代の野球部の先輩から
本をお借りしました。
お借りした本はこちら。
↓↓↓
著者の腰塚勇人さんは
1965年、神奈川県生まれの
元・中学校体育教師、元・養護学校教師です。
大学卒業後に中学校の体育教師になった
腰塚さんは学級担任やバスケット部顧問として
「熱血指導」の日々を送っていました。
そんな2002年3月1日、
人生を大きく変える事故が起きます。
スキーでの転倒で「首の骨」を折り、
奇跡的に命は取り止めたものの
首から下がまったく動かなくなったのです。
当時、医師からは
「一生、寝たきりか、よくて車イス」
と宣告をされ自殺未遂・・・。
その後、
妻、両親、主治医、看護師、生徒たち
職場の同僚などの応援と励ましを受け
「自分の命があらゆるものに助けられ
生かされていること」に気づき
「笑顔」と「感謝」と
「周りの人々の幸せを願う」ことにより
奇跡的な回復力を発揮したそうです。
そして
「下半身と右半身の麻痺」など
障がいを残しながらも
4ヵ月で現場に復帰して
中学3年生の担任を務めました。
主治医からは
「首の骨を折って
ここまで回復した人は、
治療した中では、
腰塚さんだけだ」
と言われるほどの
「奇跡の復活」だったそうです。
その体験を「命の授業」として6分ほどの
動画にして公開したところ30万人がアクセス!
『奇跡体験アンビリバボー』
『テレビ寺子屋』に出演。
現在「命の授業」の講演家として
自らの経験を元に
「命の尊さ」を
全国の小学校、中学校、高校、
そして一般の方々に伝える活動をしています。
そんな腰塚さんの本を
今回初めて読みました。
腰塚さんはリハビリを終えて
学校に戻るとき
自分に『5つの誓い』を
決めたそうです。
①『口』は・・・、
人を励ます言葉や
感謝の言葉を言うために使おう!
②『耳』は・・・、
人の言葉を最後まで
聴いてあげるために使おう!
③『目』は・・・、
人の良いところを
見るために使おう!
④『手足』は・・・、
人を助けるために使おう!
⑤『心』は・・・、
人の痛みが分かるために使おう!
と決めたそうです。
私はこれを読んで
自分自身を恥じました。
私の口は
息子をほめる回数よりも
注意する回数が多かったからです。
私の耳は
息子の話をさえぎって
『いいから早くやれ!』
と、最後まで聴かずにいました。
私の目は
きちんと勉強をやったのか?
食事のマナーを守れているか?
などど
注意する目になっていました。
私の手足は
お客さまのためばかりに動いて
家族を助けていたのだろうか?
私の心は
妻や息子たちのつらさに
寄り添えていたのだろうか?
全く出来ていませんでした。
本を読み進めて行くと・・・。
腰塚さんは
首の骨を折った後
お医者さんから
『赤ちゃんが出来ないかもしれない』
と言われていたそうです。
でも、奇跡が起きて
奥さんのおなかに赤ちゃんが出来たそうです。
生まれて来た子どもは
転んでも、転んでも
あきらめないで
何度も立ち上がって
歩いてくれた・・・・と。
『子どもの笑顔』は
人を幸せにしてくれるんだ・・・と。
そう、書いてありました。
私は忘れていました。
長男をやっと授かった時に・・・。
次男がとっても早く生まれた時に・・・。
次男を産むときに
カミさんが死ぬリスクの事まで
医師から説明を受けながらも
助かった時に・・・。
私は『生きているだけ良い!』
と、声をかけたのに。。
いつの間にか
多くを望み過ぎていました。
お客さんが来なくてヒマ過ぎて
食べていくのさえ不安の中
カミさんは私についてきてくれたのに。
私がどんなに怒っても
息子たちは屈託のない笑顔を
私に見せてくれるのに。
私は『なんで○○しないんだ!』
と悪いところばかり
目が行っていました。
この本は
そんなことに気づかせてくれました。
多分・・・、
この本はある意味
『鏡』なんじゃないかな?
って思います。
この本を読んで
何を感じるかは
一人ひとり違うと思います。
でも、
本を読んで感じることは
その人の今を映し出しているのかもしれません。
こんなに涙を流したのは
いつ以来だろう・・・。
ずっと張り詰めいていたものに
ゆとりが出来ました。
今日、営業後に
いつものように長男が
お店に勉強をやりに来ました。
長男はいつものように
私が掃除をしている中
勉強とは関係のない話を
私にしてきました。
『ね~ね~
お父さん!
○○ってさぁ~』
いつもの私なら
『早く勉強をやれ!』
と言っていたのに
今日は一つ一つの質問に
答えることが出来ました。
そしてやっぱり可愛いな~
と思う笑顔を
この目で見れました。
今年の1月に書いた記事。
↓↓↓
1月にペースを落とすと言って
4月にやっと実現したのに
いつの間にかまた
ペースを上げていました。
そんな私を見て先輩は
何も言わずにこの本を
貸してくれたのかもしれません。
お昼ごはんの時も
夜ご飯の時も
寝る瞬間も
いつも仕事の勉強の本ばかり
読んでいました。
仕事に関係のない本を
読んだのは何年ぶりだろう・・・?
今日、今までの道を
少し振り返ったような気がします。
それでは、また明日。