14年前、手書きでチラシを作ったことがありました。
こんにちは、たかひこです。
今日はお客さまとの
お別れの日でした。
そんなお別れのお話です。
今から13年前、
私が30歳の時に
新聞に折り込み広告を
入れたことがありました。
当時、お客さまが来なくて
苦労していた私は
何とかしようと考えて
チラシを入れようと考えたのです。
当時は、両親と従業員の
4人体制で営業しているお店でした。
そこで父にこんな話をしました。
↓↓↓
『チラシを入れたいだけど・・・。』
『やるのは良いけど
やっても費用対効果は
どうなんだろうな?
やってみなきゃ
分からないだろっ!
たしかにチラシの反応率は
かなり低いので
父が言うのはもっともだと思いました。
でも、お客さんがいない状況を
なんとかしたかった私は
必死だったんです。
そして賭けに出ます。
チラシにかかるお金は
オレの財布から出す!
それなら文句はないだろっ!
そう啖呵を切って
チラシを出すことを決めました。
☑どんなお客さまが来て欲しいのか?
☑ウチのお店が得意なメニューは?
☑何で困っているお客さまはに向けるのか?
これらを考えて
B4サイズで両面モノクロの
チラシを作りました。
チラシを入れる地域を狙って
5000世帯に入れました。
デジタル時代だからこそ
『手書きで自分の気持ちを伝えたい!』
と想い、作りました。
少しでもお店の雰囲気が伝われば良いな~
って想い、
似顔絵やイラストも
書いたりして・・・。
お客さまが来てくれることを
夢を見て・・・。
チラシが配られる前の日の夜、
私は眠れませんでした。
明日、何人のお客さんが来るかな~?
いっぱい来すぎて
出来なかったらどうしようかな?
そんな幸せな心配をしながら
翌日、来店した人は・・・?
・・・
・・・
・・・
ゼロでした。。。。。。。
お問い合わせの電話も
ゼロでした。
ダメか・・・。
アパートに帰宅すると
お客さん、何人来たの?
そう、笑顔で聞いてくる妻に対して
私は背中を向けて
ゼロだった・・・。
歯がゆかった・・・。
悔しかった・・・。
でも、どうすることも出来ない。
そんな想いがある中、
私は引き続き
サロンワークをしていました。
そうしてチラシを出して
2ヶ月が経った頃、
ある一人のお客さまが来ました。
その時は、忙しくて
施術は出来ませんでしたが
予約を取っていただき
後日お越し下さいました。
そのお客さまをカットしている最中に
お客さまがこう言いました。
↓↓↓
実は、以前
チラシを見て来ようとしたのですが
場所が分からずに断念してしまいました。
その後、やっぱり気になって
探したんです。
嬉しかった!!
5000分の1の確率で
私はそのお客さまに出逢えました。
それから14年の間
毎月1回必ず
髪を切りに来て下さいました。
その間・・・、
美味しいお店のお話や趣味話など
たくさんのお話をしました。
そして
『先日、彼女が出来たんです!』
その後
『今度、結婚するんです!』
そのお客さまの
20代、30代、40代の中で
大切な瞬間に
少しだけお役に立てたことを
嬉しく思います。
そして今から3ヶ月前、
『実は・・・、
海外に転勤が決まりました。』
と告げられました。
すごく、すごく寂しかったですが
その方がお仕事で頑張ったからこそ
勝ち取った素晴らしい成果です。
私は祝福しました!(^^)!
そして今日、
そのお客さまの日本での
最後のカットをしました。
しんみりするのは嫌なので
たくさん、たくさんお話をしました。
そして笑顔で見送りました。
ホントはガッチリ握手をして
『頑張ってください!』
って送り出したかったのですが、
握手したら涙が溢れてきそうだったので
止めました。
14年間、ありがとうございました。
アメリカでさらなる成功を
祈っています。
それでは、また。