gainが出来るまで~建物編

このゲインというお店が
どのようにして出来たのかを
お伝えしようと思います。


今回お伝えするのは
ゲインの建物自体のお話です。








お店を作ろうと考えたときに
選択肢は3つありました。





 

①実家のお店を改装
②テナントを借りる
③車庫を改造する







この3つでした。



①の実家のお店を改装する







実家のお店は祖父の代に立てた建物。
60年以上経過していました。



その老朽化した建物を直しつつ
水道、電気、給湯の工事費を考えると
想像以上の金額が…。



この建物を直してまで
やる価値があるのか・・・?


そんな疑問がありました。




それと両親の年齢(当時70歳)
ということを考えると

私と両親の三人で働くのは
あと何年あるのだろうか?




親子3人で働けるお店を作っても
10年以内には間違いなく
私1人になる。


3人が働けるお店を作っても
結局、働くのが1人であれば
閑散とした雰囲気になるのでは?






②テナントを借りる




北茨城にあるテナントを調べると、
私が借りたい広さで大体、8万円くらい。




これに1年間の12カ月をかけると
8(万円)×12(ヵ月)=96万円。

ここからこの先、30年働く考えると、
96(万)×30(年)=2880万円



固定費にこれだけかけるのは
今後、資金繰りを圧迫するのでは?
と考えました。





毎月に無理のない返済で
何年のローンを組のか?

トータルでいくらのお店が作れるのか?

ランニングコストを考えると
こにお店を作るのが良いのか考えました。


その考えの行きついた先は…。






③車庫を改造する

自宅の車庫を使うのが良いのでは?
と考えました。




両親が経営する隣に
お店を作ろうと考えたのです。




ここならば車庫を改造する工事費だけで
テナント料はない。





固定費を抑えられます。





ここに私1人で最初から最後まで
トータルで接客、施術をするお店を作ろう!



私とお客さまの二人しかいない空間。

お客さまがまわりを
気にしなくてもいい空間。

髪の悩みを気軽にお話できる空間。




車庫を改造してそんな空間を作ろうと
結論を出しました。




建てる場所が決まったら
工事業者さんを探しました。




始めは手探りでした。



ネットで調べた会社、口コミで聞いた会社に
コンタクトを取りサロンづくりについて話し合い
見積もりを取るということを行いました。



一つの会社に対して
一カ月から二カ月の話し合いを費やしました。


相見積もりなどはせず
この工事会社が信頼できるかどうかに
重点を置きました。



どこの会社も
最初は調子の良いことを言いました。


しかし、話を進めて行くと
約束を守らない
テキトーな業者さんいました。


デザイナー気取りで
こちらの考えを聞こうともせず、
奇抜なサロンを提案する業者もいました。




その度に

心が疲れました…。







そんな姿を
一番近くで見ていた妻は

『ホントにお店作れんの???』

と、心配を通り越して
テキトーな業者さんに飽きれている様子。




でも!
私は絶対に諦めませんでした。



このまま今の店でも良いや!
とは1mmも思いませんでした。


こんなお店でこんな仕事をして
絶対お客さんを満足させる!




ただそれだけの想いで
踏ん張りました。











そうして一年半の間に
コンタクトを取った会社は


9つ!





地元の工務店から
ハウスメーカーが5社。


ヘアサロンを専門に工事する会社が4社。



この中から業者さんを選びました。



実は9つの会社とやり取りするなかで
工事をお願いした会社は
2つ目に会っていた会社でした。


見積もりをお願いしたところ
金額が高かったので
一度はあきらめた会社だったのです。





もう少し金額を抑えて作って頂ける会社は
ないだろうか?


そう考えて9社を回ったわけです。
おかげで1年半も遠回りしました。






でも、そのおかげで金額は高くても
『オレの想いを一番理解してくれる
この人にお願いしよう!』

と覚悟ができました。






何もないこの空間に
オレの想いを込めよう!




工事がスタートしました。



今回、工事をお願いしたのは
山形県の工事会社。




こだわりが強い私は
めんどくさい客だったはず。


でも、そんな私に根気よく
付き合って頂きました。



レイアウトを何度も何度も
話し合いました。

壁の高さ、棚の位置
仕事をする動線、トイレの位置

様々な部分を細かく修正して
私自身もレイアウトを書きました。


その数、150枚以上。



ずっと思い描いていた構想が
着々と進んで行きました。










その中で水道関係の工事は
地元の業者さんにお願いをしました。


その水道業者は
私の幼稚園時代からの友人。



工事期間が短かったので
日中は大工さんが作業しているので入れず


水道工事の友人は
夜に工事をしてくれました。



早朝から夕方まで違う現場で働いたのに
夜に集って
深夜1時まで毎日やってくれました。

年末もお正月も関係なく
毎日来てくれて準備を手伝ってくれました。


この友人たちがいてくれたから
このお店は作れました。



何でこんなにしてくれるんだろう?






手伝ってもらいながら
毎日想っていました。





もうオレにはどうやったって
恩返しは出来ないくらい・・・。




『友だちだから…。』





という理由だけでは
全然足りないくらい



こんなにもしてくれて
『ありがとう!』
以外言葉が見つかりませんでした。


マンツーマンサロンって
一人でやるから他人は関係ないって
どこかで思っていた自分がいました。



だけど違うんだなって・・・。





たくさんの方の協力があって
今の自分がいる。




オープン前夜に完成したお店を見ながら
涙が溢れました。





外観





入口



受付




待合室









何度も何度も東京のショールームに行き
カットされる時に快適な座り心地の椅子を探しました。



シャンプーされていて首が痛くならず
まるでベットで寝ているような
シャンプー台を探しました。





どうせやるならば最高の器材で
お客さまをお迎えしたい!


そんな想いで
たかがカット椅子に
100万円以上かけて


たかがシャンプー椅子に
100万円以上かけて


経営者としては正しい選択では
なかったかもしれませんが
私の想いを優先した自慢のお店です。








gain(ゲイン)は勝ち取るという意味。

幸せを勝ち取る強い男を創る!
という意味です。



『もう年だから…』
とあきらめている父親(オヤジ)たちの
本来の魅力を引き出すことで
明日への活力を与えたい!


そして息子から自慢されるくらい
生き方までカッコイイ父親(オヤジ)を
世界に送り出したいという想いから
名付けました。



一番最初のお客さま





そんなお店で最初にカットしたのは・・・。





息子です。






土日も仕事仕事で
遊ぶ時間がないですが


一番最初にこの場所で
切ってあげたかった。




息子へ

『お前に言葉で教えられることは
ないかもしれない

でも、お父さんが歯を食いしばって生きている

この背中を見ていてほしい。』


BARBER SHOP gain
(バーバーショップゲイン)

【住所】
茨城県北茨城市磯原町木皿911

【ご予約】
090-8857-3883


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