親父の背中〜その5
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旅立った父は
病院で身体をキレイにしてもらって
お気に入りのシャツとデニムに着替えをして
寝台車で自宅に向かった。
車の中で父の話をたくさんした。
『お父さん、やっと帰れるね。
もうすぐ北茨城インターだよ。』
そう言いながら自宅に着いた。
3週間ぶりに帰宅した父の顔は
安らかだった。
本当に昼寝をしている姿と
全然変わらなかった。
黙っていると涙が出てくるので
精一杯笑った。
お正月にみんなで過ごすように
母と私の家族と姉の家族が集まって
お菓子を食べながら
たくさん話、たくさん笑った。
父が横から
『にぎやかで良いな~!』
と言っているようだった。
2026年1月1日
元日の朝、
太陽が出る方を見た。
無理だったか・・・。
毎年、父を連れて海辺で
初日の出を見に行っていた。
ここ数年は、
『来年もみんな健康でここに来られますように!』
とお願いをしていた。
昨年は
『来年もお父さんと来られますように!』
と祈った。
あれから1年が経ったんだな。。。
実家に行き、朝から掃除をして
親戚が来るのに備えた。
まるでいつものお正月のような光景だった。
父の好きなコーヒーと
甘いものが大好きな父のために
チョコレートを買ってきて供えた。
部屋がコーヒーの香りに包まれた。
お父さん、
やっとコーヒーが飲めるね。
それから父の遺影に
使える写真を探した。
写真を探していると
父の昔の写真がいっぱい出てきた。




































子どものころの写真
中学生のころの写真
高校生のころの写真
新婚時代の写真
理容競技選手時代の写真
家族の写真
ゴルフの写真
いざ、遺影に使う写真を選ぼうとすると
なかなか難しい。
なぜならば父の写真は
口を一文字に閉じて
どの写真も渋~い顔をしているものばかり。。。
その中でたまたま見つけたのが
ゴルフのコンペで準優勝をした時の
表彰式の写真。
最高の笑顔だった。
こんなに笑顔の写真は
これ以上出てこないというくらい
最高の写真が見つかった。
お父さん、
良い写真が見つかったよ!

