この道を目指したきっかけとは。



ここではお客さまによく聞かれることに
ついて書こうと思います。



お客様によく聞かれる質問とは

↓↓↓

 

昔からこの仕事をやろうと
思っていたんですか?

 

↑↑↑

これについて書きます。



結論から言うと・・・、
全く思っていませんでした!


それどころか友人に『床屋』
と言われるのが嫌なくらいでした。






その理由は
どこかバカにされているような
ニュアンスを感じていたから。


当時、私の父親は
いわきの理容専門学校で
週に一度、教師をしていました。




私が小さいころから
週に一度、通っていました。


帰ってくると
いつも理容学校の生徒のグチを
言っていた父。



『理容学校の生徒は
どうしようもない!』

そんな雰囲気の言葉を
聞かされていました。



子どもだった私は
高校に行けない人が行く場所。


それが理容学校のイメージでした。


はっきり言って
ヤンキーが行く学校のイメージでした。


なのに
小学生の頃から親に

『お前は床屋の跡継ぎだから!』
と言われていたのが
メチャクチャ嫌でした。


なんで高校にも行けない人が
やるような仕事にオレをやらせようと
するんだろう・・・?

ずっと疑問でした。







時は過ぎ、

中学3年生の時
県立校とは別に度胸試しに
科学技術学園日立を受験したい!
と言いました。



するとお前には必要ない!
と、一喝。

日立商業を見学に行きたい!
と言えば・・・、OKされる。





理容室に必要なものは許され
反対の方向のものは全て却下。



そんな生活でした。




その後、
普通科の高校に入学しました。





入学してまもなく学校から
進路希望調査の用紙をもらいました。





そこには

国立大学進学希望
私立大学進学希望
専門学校希望
就職希望




と書いてあり、いずれかに
○をつけるというものでした。




持って帰ると、何も言われずに
専門学校に○をつけられていました。








私の意見を聞かずに
一方的に・・・。


あきれた気持ちと
なんとも言えない気持ちが
入り混じったまま
担任の先生にそれを渡しました。



その時に私は担任の先生に
こう言いました。

 

『正直、今の自分には
どういう進路に行きたいかは
まだ分かりません。



ただ、

勉強もしなくて行けるような
理容専門学校に行くというのを
目標にしたら

僕のの高校3年間は
学びのない3年間なると思います。

なので僕の気持ちは
大学進学ということを頭において
授業を受けようと思います。』

進学熱の高いその高校は
学校の大学進学率を上げるのに
必死だったこともあり
私の意見は認められました。




と、カッコよく書いてはいますが
私が高校入学時に受けたテストでは

300人中280番。

圧倒的な底辺レベル!(爆)




まぁ~笑っちゃう位の
アホレベルでした。




野球ばかりで勉強なんて
全然していなかったので
当然でした。



家に帰って来て
夜ご飯を食べて
すぐ風呂に入るのですが

部活の疲れで
風呂で寝る始末。


勉強をやろうなんて
1mmも考えていない。


そんな状態で
高1の1学期が終わるころには

このままでは
進級させられないと

学校から親が
呼び出される始末。


 

先生
野球をやっていれば
良いってもんではないですからね!
勉強あっての部活ですから!!』

 

と、怒られるレベル(;’∀’)




そんなことから1年生の夏休には
野球部の練習の合間に
学校の教室で補講を受ける始末。

どうしようもないレベルでした。

そんな状態が続き
高2の春を迎えました。

また1年生と同じように
進路希望調査の用紙をもらいました。

そこには


国立大学進学希望
私立大学進学希望
専門学校希望
就職希望

と書いてあり
いずれかに○をつけるというものでした。


今度は親と話し合って
希望を出そう!

と考えたオレは
父と話し合うことに。

大学進学希望に○をつけたい!
というと父に
『お前のレベルで何言ってんだ!』
と笑われました。


当然でした。



私の当時の成績では
そう言われるのはしょうがなかった。

でも、悔しかった・・・。


今に見てろよ!



そう思いました。


それから
少しずつ学校の授業を
寝ないようにしようと思いました。

↑↑↑

1年生のオレは授業が
6時間あったら
5時間は寝ていました(^-^;


部活をやって学校から帰ると
ほんの少しですが
勉強をするようになりました。


すると半年後には
成績も真ん中くらい。

通知表も『5』が3つに
増えてきました。


その後、
野球を続けながら
3年生になりました。

帰宅して座ると寝てしまう
と思った私は、

家の出窓を利用して
立って勉強をすることにしました。


そうして迎えた高校3年生の夏、
今度は上から20番台になりました。


進路相談を兼ねた
3者面談では担任の先生から



 

 

先生
『たかひこ君は充分、
大学を狙える成績です。

学校の先生という仕事も
視野に入れて考えてみても
いいのではないでしょうか?』

 

 


『確かに、
最近は良く勉強をしているようです。

成績も上がっているようですし。
しかし、大学に入れたとして
所詮は三流大学。

その後、どうなるんですか?』

 

 

先生
『大学に言った後、
本人がやりたいことを
見つけることもあるでしょう。

今、18歳の年で
やりたいことがある子の方が
稀です。

大学を人生を考える4年間と考
えてみては
いかがでしょうか?』

 

 


『ウチは100年を超える老舗です。
中途半端な大学に行かせるくらいならば
理容師になった方が良いと思っています。

ただ、今はまだ野球部として
最後の大会が残っています。

その大会が終わるまでは
そっとしていおいて
野球が終わったら
話し合います。』

 

そう言って
三者面談は終わりました。

まもなくして
甲子園予選の夏の大会で敗れ、
野球部を引退。


引退から1か月後の私

↓↓↓

 

 

 

 

 

 







同じ野球部の友人はすぐに進学に向けて
勉強を開始しました。



でも私には迷いがあった。

大学か・・・。

理容の道か・・・。



それとも
小さいころからの夢か・・・?


迷っているならば
実際に理容の専門学校を
見に行けば良いのでは?


そう考えた私は

東京の有名な専門学校を
見にに行きたいと伝え
学校見学に行きました。


それから1週間後


様々な迷いの中、

仕方がないと思いながらも
理容の道へ進むことを決めました。



夢を親に伝えることは
しませんでした。

言っても無駄だから!
あきらめの気持ちが全てでした。


モヤモヤした気持ちの中
理容の専門学校に行くと決めた
私には3つの理容学校がありました。

1つ目は、
東京の専門学校。

2つ目は
水戸の専門学校。

3つ目は
いわき専門学校。



その中で私は東京を選びました!


仕方なくやらされる仕事だけど
どうせやるならば東京で!
みたいな気持ちがあったからです。


東京の専門学校に見学に行けば
田舎育ちのオレには向いていないと
感じるだろうと思っていた両親は



反対!!




別に東京じゃなくても
いいだろう・・・。



そんな返答でした。



却下された私は
水戸にある理容学校にすると
伝えました。

すると・・・、


 

 


『オレがいわきで教えているんだから
いわきの学校になるだろうな。』

 

 




そう言ったのです。



この時、私は
生まれて初めて反抗しました。



 

”たかひこの好きなようで良いから!


ずっとそう言われ続けてきたけど
結局は高校の度胸試しの試験もダメ、

大学行きたいと言えば
おまえの成績ではどこに行くんだ!
と言われ、

成績を上げれば
名もない三流大学に行ってどうするんだ!

と言われ
強制的に理容の道を選ばされ、

東京に行きたいと言えば
地元にしろ!

と言われ
水戸に行きたいと言えば

いわきに行け!
と言われ



たかひこの良いようで良いから!

なんて耳障りの良いことばっか
言ってんじゃね~よ!!!

オレの自由はどこにあんだ!!
ふざけんなぁー!!!!!』

 

ということがあり
東京の理容専門学校に行くことに
なったわけです。


で、


その専門学校に入学して
数日後に衝撃的な出会いがありました。



それは一人の理容師との
出会いでした。




それまで
理容と言えば

古い、ダサイ、パンチパーマ・・・。

そんなイメージで私ですが

その理容師の男は
そんなイメージを一瞬で
吹き飛ばす存在。



そのなめらかな手の動きから
繰り出される巧みな技は

息をすることさえ忘れてしまうほど。






私は完全に圧倒されました。



こんな世界があるのか?


これがオレが小さいころから
見てきた理容の世界なのか?



なんだこれは?


すげーじゃね~か!

ようし!
やってやろうじゃね~か。


嫌々やらされた仕事だけど
どうせやるならば
やってやろうじゃね~か!

まさに
私がこの世界に惚れた瞬間でした。


それからがむしゃらに
やり続けてきました。

それから24年が経ちました。




現在私には
二人の息子がいます。



お客さまからは

 

やっぱり息子さんにも
この仕事やらせるんですか?

 

と聞かれます。


 

何の仕事をやるかは
息子の自由です。

何をやっても良いと思っています。

ただ、私は毎日
”お父さんの仕事は面白くて楽しい、
最高の仕事だ!”


って言ってます(^^♪』

 

 

理容師として・・・、

父として・・・、

息子から

『ウチのお父さんは
カッコイイ!』



ただ、そう言われたい!!


息子にそう言われたら
最高に嬉しくないですか?


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