オレが絶対に断らないたった一つのこと。

 

 



今日のブログは
8年前のお話です。







8年前、


カミさんのお中には
二人目の子どもがいました。






出産予定日は7月20日。







検診時に難しい出産と
言われたカミさんは

東京にある大きな病院に
出産予定日よりも2ヵ月前から
緊急入院していました。





患者さん3人につき
看護師さん1人がつく管理体制。

その看護師さんも全員が
助産師の有資格者。




一日の入院費は
7万円( ゚Д゚)





どのくらいの状態かは
想像がつくと思います。






担当医師との事前の面談により
帝王切開による
手術日が決められました。





その日は7月1日。




自然分娩での予定日よりも
3週間早い予定です。






手術のリスクの説明を受け
通常の帝王切開とは
明らかに違うと感じる
緊迫した説明を受けました。






そして私と長男は
その日を二人で待っていました。

 

 

そんな8年前の6月12日は
朝から雨が降っていました。






朝一番のお客さまを見送った私は
バックルームにある
椅子に座り一息ついていました。



時刻は9時42分。





次のお客様まで
あと50分あるな~。




そんなことを考えていた時、
私の携帯が鳴りました。






画面を見ると
カミさんから。




『あれ!なんだろう?』





というのも
カミさんとのやり取りは
メールばかりだったので

この時、
違和感がありました。





電話に出ると・・・。

 

私、今日・・・
出産になっちゃった・・・。

(カミさんの泣いているのが
分かりました)

たかちゃん、
今すぐ来れる?

分かった、すぐに行く!
タイガ(長男)も連れていくか?

連れて来なくていいよ。
それに急がなくていいよ・・・。
どうせ会えないから。

なっ・・・。。



出産なのに…。





急がなくて良い…。





どうせ間に合わない…。




私は悟りました。


死産・・・。


マジかっ!



今回の手術で
カミさんの身体には

かなりのリスクがある事が
医師から告げられていたので
覚悟はしていました。


しかし、




赤ちゃんの方は
心配していませんでした。




それなのに・・・。

手術の予定日まで
あと3週間たったのに…。




あと少しだったのに…。



あと少し。。

電話を切ったオレは
急いで身支度を始めながら
母に言いました。



○○(カミさん)から電話があった。
赤ちゃんダメかもしれないって!

何それ・・・。



あと少しだったのに!!


 

 

いつどうなっても良いように
車はいつでも出発出来るように
ガソリンは満タンにしていました。

 

必要な荷物は
あらかじめ リュックに
まとめていたのですぐに行ける!






でも…、







体がいうことをきかなかった!!!

 






死産の話を聞いた私は
全身が震えていました。







この状態で車の運転は無理だ!







そう判断した私は
急きょ電車で行くことにしました。








実家の台所に貼ってある
電車の時刻表を見ました。

 

 

指で字を追いながら・・・。





え~と、
10時台のスーパーひたちは・・・

たかひこっ!


それは下りの電車だよ!







 

私は
動転していました。

 

急いで支度をして
母の運転する車に乗りました。

 

大雨の中、
母の運転する車は
水たまりを通るたびに
スピンしそうになりました。

 






お母さん!

電車の時間は余裕だから
ゆっくりでいいよ! 









母の手も震えていました。

 

電車を待っている時間が
どうしようもなく長い。。

 

絶望な気持ちの中
2時間後、
上野駅に着きました。





リュックを背負い
走ってもグラグラしないように
胸と腰のベルトも締めました。







靴ひもを締め直し
万全の状態で上野駅に着き
ドアが開くと同時に全力で走りました。






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雨の影響で濡れた駅構内は
滑りやすい。

転んだら元も子もない!

歩幅を狭く
足の回転を速くすることだけに
集中しました。







そして

次の電車に乗り換えたのち
病院の最寄り駅に着きました。






そこから病院に向かって
全力で走りました。





もう間に合わないんだから
走っても意味がないのに…。





でも、走りました。







そう遠くない病院が
遠くに感じました。







もう、

胸と背中がくっつきそうな位
肺が苦しい!!






途中、すれ違う人たちが

何事だ???

みたいな感じで
私を見ているのが分かりました。







やっとの状態で
病院の入り口に着きました。

 

でも
ここで疑問が!

『どこに行けばいいんだ?』

 

そう、どこに行けば良いのか
分からなかったのです。







すかさずオレは
病院の案内表示を見ました。

 

手術室は4階。

 

とりあえず
4階に向いました。

 

エレベーターでの
移動がもどかしい。

表示される階数を
見てようやくドアが開きました。






ドアが開き
最初の角を曲がった。

 

その時、手術室の
ドアが開くのが見えました。





その時!!!






看護師
『佐藤さんの ご家族の方~?』






嫌な瞬間でした。







見たくありませんでした。






でもカミさんが9か月間
頑張った結果だ







受け止めよう。





 

そう想って返事をした私は
その看護師さんの所に向かいました。







するとその後ろから
赤ちゃんの泣き声が聞こえました。





変なカプセルを押しながら
もう一人の看護師の姿が。



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看護師
『男の子ですよ~(^^♪』

 

 

へっ??



生きてんの・・・?

 

 

なんのことか
さっぱり分からなかった所に
カミさんの両親がやって来ました。




今朝のカミさんとの会話を
カミさんの両親に話をしました。





どうやら私の
勘違い!








カミさんの電話を
もう一回思い返すと。

 

私、今日・・・
出産になっちゃった・・・。

(カミさんの泣いているのが
分かりました)

たかちゃん、
今すぐ来れる?

 

 

分かった、すぐに行く!
タイガ(長男)も連れていくか?

 

 

連れて来なくていいよ。
それに急がなくていいよ・・・。
どうせ会えないから。

 

 

つまり、
こういうことです。






今から出発しても
手術が始まる前までには

間に合わないから
急がないでゆっくりでいい。






長男を連れて来ても赤ちゃんは
特別な病室に入るだろうから

息子と赤ちゃんは会えないから
連れてくなくてもいい。





長男を連れてきても
カミさんの病室には入れないから
連れて来なくてもいい。





ということだったのです。





確かにカミさんの口から
赤ちゃんの命が
どうこうという話はなかったわけで。





 

すべては私の勘違い!







オレはとんだ
うっかり野郎です(-_-;)





 

赤ちゃんが手術室から出てきて
しばらくした後、
カミさんが出てきた。







『おつかれさまでした!
頑張ったね!』

と言った後、

今回の一連の流れを
カミさんや家族に話して
みんなで笑いました。








あれから8年。









今日、
思いっきりやまちゃんを抱っこして
抱きしめました。



そして



やまちゃん、
8歳のお誕生日おめでとう!!


お父さんの子どもでありがとね!


やまちゃんは
お父さんの宝物だからね。




そう声をかけました。







子どもが大きくなるにつれて
少なくなる『抱っこ』。




忙しいとついつい
『あとでね!』
って言ってしまう・・・。




そんなことはありませんか?





長男が生まれてから
私の子育ての
たった一つのこだわり。



それは・・・、


『お父さん、抱っこして~』
と言われたときに


絶対に断らないこと!


どんなに忙しくても
たった3秒でも抱っこをしてきました。







いつの日か抱っこが
出来なくなる日が必ずやってきます。




いつか来るその日まで
今日もまた『抱っこ💛』





それでは、また明日。

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