悪夢を見たあの日。

こんにちは、たかひこです。

5年前の今日
オレは悪夢を見ました。


今日のブログは
そんなお話です。


5年前、
カミさんのお中には
二人目の子供がいました。


出産予定日は7月20日。



検診時に難しい出産と
言われたカミさんは

東京にある大きな病院に
出産予定日よりも2ヵ月前から
緊急入院していました。

患者さん3人につき
看護師さん1人がつく管理体制。

その看護師さんも全員が
助産師の有資格者。


一日の入院費は
7万円。

どのくらいの状態かは
想像がつくと思います。

担当医師との事前の面談により
帝王切開による
手術日が決められました。


その日は7月1日。


自然分娩での予定日よりも
3週間早い予定です。



手術のリスクの説明を受け、

通常の帝王切開とは
明らかに違うと感じる
緊迫した説明を受けました。


そしてオレはその日を
息子と二人で待っていました。

そんな中、
5年前の6月12日は
朝から雨が降っていました。


朝一番のお客様を見送ったオレは
バックルームにある
椅子に座りました。

時間は9時42分。

次のお客様まで
あと50分あるな~。

そんなことを考えていた時、
オレの携帯が鳴りました。

画面を見ると
カミさんから。

『あれ!なんだろう?』

というのも
カミさんとのやり取りは、

このところ
メールばかりだったので

この時、
違和感がありました。



電話に出ると・・・。

カミさん
『私、今日・・・
出産になっちゃった・・・。

(カミさんの泣いているのが
分かりました)

たかちゃん、今すぐ来れる?』

たかひこ
『分かった、すぐに行く!
○○(長男)も連れていくか?』

カミさん
『連れて来なくていいよ。
それに急がなくていいよ・・・。
どうせ会えないから。』

たかひこ
『なっ・・・。』

出産なのに…。

急がなくて良い…。

どうせ間に会えない…。


オレは悟りました。


死産・・・。

マジかっ!

今回の手術で
カミさんの身体には
かなりのリスクがある事が
医師から告げられていたので
覚悟はしていました。

しかし、

赤ちゃんの方は
心配していませんでした。

それなのに・・・。

手術の予定日まで
あと3週間たったのに…。

あと少しだったのに…。

電話を切ったオレは
急いで身支度を始めました。

たかひこ
『○○(カミさん)から電話があった。
赤ちゃんダメかもしれないって!』


『何それ・・・。
あと少しだったのに!!!』



いつどうなっても良いように
車はいつでも出発出来るように
ガソリンは満タンにしていました。

必要な荷物は
あらかじめ リュックに
まとめていたのですぐに行ける!



でも…、


体がいうことを聞かないんです。


死産の話を聞いたオレは
全身が震えていました。

この状態で車の運転は無理だ!

そう判断したオレは
急きょ電車で行くことにしました。


実家の台所に貼ってある
電車の時刻表を見ました。


指をさしながら

たかひこ
『え~と、
10時台のスーパーひたちは?』


『たかひこ!
それは下りの電車だよ!」』

オレは
動転していました。


急いで支度をして
母の運転する車に乗りました。

大雨の中、
母の運転する車は
水たまりを通るたびに
スピンしそうになりました。

たかひこ
『お母さん!
電車の時間は余裕だから
ゆっくりでいいよ!』

母の手も震えていました。


電車を待っている時間が
どうしようもなく長い。


絶望な気持ちの中
2時間後、
上野駅に着きました。


リュックを背負い
走ってもグラグラしないように
胸と腰のベルトも締めました。

靴ひもを締め直し
万全の状態で上野駅に着き
ドアが開くと同時に全力で走りました。


雨の影響で濡れた駅構内は
滑りやすい。

転んだら元も子もない。

歩幅を狭く
足の回転を速くすることだけに
集中しました。

そして
次の電車に乗り換えたのち
病院の最寄り駅に着きました。


そこから病院に向かって
全力で走りました。

もう間に合わないんだから
走っても意味がないのですが…。

でも、走りました。

そう遠くない病院が
遠くに感じました。


もう胸と背中がくっつきそうな位
肺が苦しかったです。


途中、すれ違う人たちが

何事だ???

みたいな感じで
オレを見ているのが分かりました。


やっとの状態で
病院の入り口に着きました。

でも
ここで疑問が!

『どこに行けばいいんだ?』


そう、どこに行けば良いのか
分からなかったのです。


すかさずオレは
病院の案内表示を見ました。


手術室は4階。

とりあえず
4階に向いました。


エレベーターでの
移動がもどかしい。

表示される階数を
見てようやくドアが開きました。

ドアが開き
最初の角を曲がった。


その時、手術室の
ドアが開くのが見えました。


看護師
佐藤さんの ご家族の方~?』

嫌な瞬間でした。


見たくありませんでした。


でもカミさんが9か月間
頑張った結果だ


受け止めよう。


そう想って返事をしたオレは
その看護師さんの所に向かいました。


するとその後ろから
赤ちゃんの泣き声が聞こえました。


変なカプセルを押しながら
もう一人の看護師の姿が。


看護師
『男の子ですよ~(^^♪』

たかひこ
『へっ?? 生きてんの・・・?』

なんのことか
さっぱり分からなかった所に
カミさんの両親がやって来ました。

今朝のカミさんとの会話を
カミさんの両親に話をしました。

どうやらオレの
勘違い!


カミさんの電話を
もう一回思い返すと。



カミさん
『私、今日・・・
出産になっちゃった・・・。

(カミさんの泣いているのが
分かりました)

たかちゃん、今すぐ来れる?』

たかひこ
『分かった、すぐに行く!
○○(長男)も連れていくか?』

カミさん
『連れて来なくていいよ。
それに急がなくていいよ・・・。
どうせ会えないから。』

たかひこ
『なっ・・・。』



つまり、
こういうことです。

今から出発しても
手術が始まる前までには
間に合わないから
急がないでゆっくりでいい。

息子を連れて来ても赤ちゃんは
特別な病室に入るだろうから、

息子と赤ちゃんは会えないから
連れてくなくてもいい。


息子を連れてきても
カミさんの病室には入れないから
連れて来なくてもいい。

ということだったのです。

確かにカミさんの口から
赤ちゃんの命が
どうこうという話はなかったわけで。


すべてはおれの勘違い!


オレはとんだ
うっかり野郎です(-_-;)


赤ちゃんが手術室から出てきて
しばらくした後、
カミさんが出てきた。

たかひこ
『おつかれさまでした!
頑張ったね!』

と言った後、
今回の一連の流れを
カミさんや家族に話し

みんなで笑いました。


あれから5年。


あの時の赤ちゃんが
先日の運動会で
何百人もの前で
走りました。

あっという間の5年間。

特に躾けようと
思わずに

楽しく過ごしてくれれば
と思い今日まできました。

あんなに小さかった
赤ちゃんだったあの子が
こんなにも大きくなって…。



そう想って
寝顔を見た6月12日の夜。


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