森保監督の髪型の切りたて感のない自然な仕上がりのカット。






いよいよ本日の夜、
クロアチア戦ですね。



初のベスト8になるのか・・・?



テレビ観戦のスタンバイをしながら
このブログを書いています。





ワールドカップのここまで3戦とも
森保監督の采配に注目が集まっていますね。








今回はそんな森保監督の
髪型について触れてみようと思います。




昔の森保監督。


↓↓↓



この頃の髪型は

サイドを刈り上げて、
前髪にパーマをかけていて

プレー中に邪魔にならないのが
森保監督のオーダーだったそうです。




森保監督の行きつけの美容室は、
広島県広島市南区にある
ヘアーサロンOKIMOTOというお店。




森保監督はいつも
「おまかせコース」。



なので、


森保監督の髪型を決めているのは
店主の沖本静夫さん。



沖本さんは

『いつ髪を切ったのか、
なるべく分からないように。』

普段からそう心がけて
髪を切っているそうです。



確かに試合中に
森保監督が出てくる時に
生え際をみていると
いつも自然だな~と感じていました。






ゲインにも
カットしたてが嫌だから
自然な方が良いな~
という方がいます。




森保監督のように
首スジの生え際を
自然に仕上げることもありますが、

お客さまにイベント(結婚式に出席など)の
日時を聞いて逆算して
カットをすることもあります。



人の髪は平均で
1日に0.3mm伸びます。



例えば

『2週間後にちょうど良い長さにしたい!』
というオーダーがあった場合、

0.3mm×14日=4.2




つまり、



4mm短く切るということです。




ここで私の20代のころの
話をしましょう。






私がまだカットが出来なくて
トレーニングをしていたころ、

先輩から
『佐藤、カットの一人前って
どういう状態を言うと思う?』


 

 

『ひと通りの技術が出来て
一人前だと思います。』



と、答えました。



 




その技術が
広く浅くでも一人前だし、

その技術の範囲が狭く深くでも
その分野に関しては一人前ですよね。

 

 

 

では、具体的にカットが出来る
一人前とはいったい何なのか?

 

 

基本的には
ひと通りの髪型が出来ることが
一人前の定義ですが、



その髪型の深さという点では
どうなんでしょうか?





 

具体的に『刈り上げ』という
髪型で考えて見ましょう。




 

 

刈り上げにもいろいろな種類があります。





 

長めの刈り上げもあれば
極薄の刈り上げもあります。




 

 

ひと通りの種類の刈り上げが出来ることで
お客さまに
『当店では男性の刈り上げが出来ます!』
ということになります。




 

と言っても、



現状ではそこまで出来なくても
『当店では男性の刈り上げが出来ます!』
と言っているお店がほとんどですが・・・。






 

でも、



そのお店に行ったことのない
髪のプロでもないお客さまに
お店の技術の中身までは
分からないですよね。



 

実は、


本当に刈り上げの技術がある
理美容師かどうかが分かる質問があります。

 

 

その質問はこれです!

 

 

 

 

↓↓↓↓



 

『刈り上げで1週間前と1週間後って
切り分けられますか?』

 

この質問にきちんと答えられて
その理由も述べられる理美容師は
技術があると思って良いと思います。




 

 

では、この質問を私に
向けられた場合、
どう答えるか考えてみようと思います。




 

私の答えはこうです。




 

 

『人間の一日に髪が伸びる長さは
一般的に0.3mmです。

 

それが1週間ということは
0.3(mm)×7(日間)なので

答えは2.1(mm)である。

 

この2mmの違いを
切り分けれられるから
出来るという意味なんです。

 

 

では、その理由について
説明をしましょう。

 

 

例えば、サイドを5mmのバリカンで
カットしたならば、

 

2mm短いということは3mmなので
3mmのバリカンを使えば良いので
これは簡単ですね。

 

 

では、ハサミで刈り上げを行う
髪型の場合、どうなるのでしょうか?



 

実は、私が刈り上げを行う場合、
クシを数種類使い分けています。



 

その実際に使っているクシが
これです。

 

↓↓↓

 






このクシはベースカットという
髪型の土台を作る場合に使っています。


 

これに刈り上げを仕上げる時には
また別なクシを使います。

 

というわけで
刈り上げのベースは
この6つのクシで行うのですが、

このクシはクシの歯の密度が違いますが
実は厚さも微妙に違います。


 

一番左は4mm。



右に行くにしたがってだんだん薄くなっていき
一番右は0.5mmである。

 

 

私の刈り上げはこのクシを
使って作ります。



 

カットにおいてクシというのは
定規の役割があります。



 

髪の毛を的確に引き出して
切るのですが、


刈り上げの場合、


このクシを使い分けることで
髪の長さの定規の役割も担っています。





↑例えば、前回一番左のクシを
使って刈り上げたとしよう。

 

お客さまにこんなオーダーを
頂いたとします。

 

 

お客さま

『前回よりも、気持ち短めでお願いします。』





こういうオーダーを頂いた場合、
私ならばこうします。



 

左から3番目の厚さ3mmのクシを使い
カットします。

 

そうすると前回のカットから1mm短い
刈り上げスタイルが出来ます。


 

2mm短いなら
もっと薄いクシというように
使い分けます。

 

 

これによりお客さまのオーダーに対して
的確に応えることが出来ます。


 

以前、担当させていただいた
お客様にこう言われたことがあります。



 

『佐藤さんのカットは本当に
的確です。

 

オレが注文の時に、気持ち短めとか
少し短めと言った言葉を
きちんと切り分けてくれる。

 

他のお店でそう言っても
返事だけで実際にはそうやってもらえない。

 

だから本当にカットが出来る人なんだなぁ~
って思いました。』

 

 

ありがたいお言葉です。




 

 

この刈り上げの長さの切り分けには
こういうクシの使い分けの秘密が
あったんですね(^_^)

 

 

はさみに興味を持つお客様は
時々いますが、
クシに興味を持つ方はいません。

 

 

でも実際にはこういう秘密が
隠されています。




とはいえ、



これらのクシを使えば
誰でも出来るのでしょうか?

と言われれば
答えはNOです。

 

その秘密はまた後日書きます(^_^)。



最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

 

 

 

本日も最後まで読んでいただいて

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です